2012年4月23日月曜日

公園の価値

公園がもたらす効果について、「防災公園 計画・設計ガイドライン」(監修:建設省都市局公園緑地課 建設省土木研究所環境部 平成11年発行なので阪神淡路大震災も踏まえている)に端的にまとめられていたので、ご紹介します。

「緑とオープンスペースの持つ防災の役割」について触れる前に、「緑とオープンスペースがもつ役割」がまとまっていました(P.8)。

緑とオープンスペース(公園)には、存在効果(公園の存在が都市構造上にもたらす効果)と利用効果(公園を利用する住民にもたらされる効果)があるそうです。

存在効果として、
心理的効果 ・緑による精神的健康、都市景観美化修景、災害等に対する安堵感、郷土意識の涵養
経済的効果 ・周辺地域に与える付加価値 ・医療費等の軽減
などが挙がっています。

利用効果としては、
ア. 肉体的健康 
イ. 精神的健康 
ウ. スポーツ・レクリエーション等の技術の習得と向上及び体力の増進 
エ. 教養、文化、郷土意識の涵養
オ. 社会性の増進、コミュニティ活動の場
カ. 災害対策の拠点
が挙げられています。

これらに加えて、公園の持つ防災機能を考慮すれば、さいたま市南区の子どもたちの被っている損失は計り知れないと言えるでしょう。
子どもたちにとって、公園によって培われる肉体的健康、精神的健康や社会性の増進が大事なのは言うまでもありませんが、さいたま市南区で育っている子どもたちの郷土意識の涵養が充足されにくいと思うと、ここで生まれ育ったものとして非常にさびしい気持ちになります。

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