2013年3月1日金曜日

さいたま市都市公園課の資料から南区の子どもたちの窮状を読み解く

下の資料は2011年6月27日に市役所内で都市公園課の資料をコピーしたものです(赤数字赤線は藤原が追加)。
さいたま市の各区の公園のデータが載っています。






はさいたま市南区の大規模公園のデータを指しています。
近隣公園が2か所あり、総合公園が1か所ありますが、近隣公園のひとつは「沼影市民プール」ですから、有料の施設ですので、実際にはさいたま市最大の人口17.6万人がいる南区に、近隣公園と総合公園が1か所ずつしかないということになります。
しかも、それぞれが区の端に位置するため、人口が集中する武蔵浦和駅と南浦和駅の間の子どもたちは遊ぶ公園が無くて困っているのです。
30年ほど前に僕が内谷中学に在学していたときに、放課後に自由時間ができて僕(南浦和小学校卒、中学入学前に少し引越しました)と沼影小学校卒の友達とでどの公園で遊ぶか相談すると、お互いの小学校の学区にも中学生が遊べる公園が無いことが判明し、仕方なく寄ってみた児童館でも「中学生はだめ」と断られて困った経験があります(結局、友人宅で遊んだと思います)。

は緑道についてのデータを指しています。
さいたま市全体で12.9haあるうち、南区に4.1haもあり、南区だけで3分の1の緑道を占めることになります。
南区全体の公園が30.58haしかないうちの、1割強が緑道なのですから、子供たちが遊ぶ場所に困っているのも当然のことです。
また、緑道は「災害時における避難路の確保、都市生活の安全性及び快適性の確保等を図ることを目的として、近隣住区又は近隣住区相互を連絡するように設けられる植樹帯及び歩行者路又は自転車路を主体とする緑地で幅員10~20mを標準として、公園、学校、ショッピングセンタ-、駅前広場等を相互に結ぶよう配置する。」と定義されています。
http://www.mlit.go.jp/crd/park/shisaku/p_toshi/syurui/index.html
つまり、ただの歩道を緑道として公園面積に入れるためには1「10~20mを標準として」2「公園、学校、ショッピングセンター、駅前広場島を相互に結ぶよう配置する」という2つの要件があります。
しかし、さいたま市南区の「緑道」は、幅が10mもないものがほとんどで、何を相互に結んで配置されたのかも分からないものが多く、緑道にはあたりません
よって、当ブログではこれを「自称緑道」と呼んでいます。

これは「ルールを無視して公園面積を水増しした」ように感じられるのですが、本当のところはいかがなのでしょうか。
市長がコンプライアンスを重視するというのですから、市は、法律のルールから外れた自称緑道については、自称緑道が占める面積を公園面積から除外し、その分は子どもも遊べる都市公園で充当していくべきです。



参考までに、一人当たり公園面積が南区の倍以上ある東京23区の公園面積一覧のリンクを貼っておきます。
赤丸は藤原のつけたものですが、1人当たり公園面積は4.46haあります。
地価の差を考えれば、さいたま市南区にこの数値の実現を期待しても高望みではないはずです。

東京都建設局公園緑地部『公園調書(平成20年 4 月 1 日)』
http://www.research.tokyo-23city.or.jp/home62files/28toukei-043.xls





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